裸足フェチへ送る、裸足小説

裸足フェチである主が綴る裸足小説。

21.寒波到来

【スポンサーリンク】
/* ↓この間に取得したアドセンスのコード */ /* ↑この間に取得したアドセンスのコード */

午後の各教室での出し物、出店も滞りなく終了した。

 

詩織「あー、文化祭楽しかったー!お客さん脅かすのってこんな楽しいんだね笑」

美波「詩織ったら、昔っからそのSっ気変わらないよね。」

瑞波「本当だよ。半ベソかいてるお客さんに追い討ちかける?普通。」

詩織「だってー、お化け屋敷だもん。お客さんを驚かせてナンボでしょ?」

美波「確かに、そうかもしれないけどさぁ。。」

詩織「それより、文化祭おわっちゃったから、もうイベントって無いんだよね。あーあ、退屈な日々が戻ってくるよー。」

美波「確かにそうだよねー。はぁ…。」

瑞波「イベントは無いけど、冬休みがあるじゃん。もうあと1ヶ月もすれば!」

詩織「そうだね。それまで、辛抱しますか!」

こうして、またいつもの日常に戻る。

 

半月ほど経ったある日、この時期にしては記録的な寒波が日本列島を襲っていた。

瑞波の今日のコーデは、オーバーサイズのアウターにマフラー、インナーはショートパンツという出で立ちだ。普通の女子高生なら靴はブーツあたりを合わせてくるだろう。だが、当然のごとく、瑞波は靴も靴下も履かない。膝上から足先まで一切の素足であるため、裸足であることがより際立って見えるファッションとなっている。遠目で見ても一目で裸足だとわかる。

 

瑞波「いってきまーす!」

瑞波はいつも通り颯爽と家を飛び出した。

しかし、記録的な寒波が襲っている外の気温は、高く見積もっても5℃ほどだろう。突き刺すような寒さが瑞波の足を襲う。

瑞波「…うっ…!さっむ……!てか、つめたっ…!!」

アスファルトはまるで氷のようにヒンヤリとしている。

瑞波はかじかむ足をこすりながら、いつものように学校まで歩いて向かう。しばらく歩いていると、足の感覚が無くなってきた。つま先は薄っすらと紅潮していた。

瑞波「…うぅぅ、冷たいっ。」

瑞波はつま先立ち、小走りで学校まで急いだ。

学校に着けば暖かいだろうと決め込んでいた瑞波だったが、校舎内は陽の光が入りづらく、暖房が付いている訳でも無いため、むしろ外より寒く感じられた。しかも、教室に向かうまでの廊下、階段はリノリウムの床であり、まるで氷を張った地面を歩いているようだった。

瑞波「…ヤバい!冷たすぎる!!耐えられない!!!」

瑞波はダッシュで教室まで走った。今なら50m走で6秒台に乗せられるのではないかという程の猛ダッシュだ。

教室に入るとまるで天国のような暖かさだった。

瑞波「ふわあぁ、あったかーい。床も気持ちいいや。」

美波「お、瑞波おっはよー。」

瑞波「おはよー!」

美波「今日は寒いねー!ほんと、急に寒くなるもんだから、着る服に困っちゃった。」

瑞波「ほんとだよねー。一気に真冬の様相だもん。ところで、詩織はまだ来てないの?」

美波「うん、まだみたいだね。」

しばらくして、朝のホームルームが始まった。

先生「本日、武田さんは体調不良でお休みです。ここのところ急に寒くなったから、体調管理には十分気をつけるように。」

美波「詩織体調不良かー。珍しいね。」

瑞波「いつも元気なあの詩織でも風邪ひくんだねー。」

いつものように授業が終わり、昼休み。窓に打ち付ける風の音に、バチバチと当たる音が聞こえて来た。外を見てみると、どうやら雪が降り始めたらしい。

「おいおい、雪降るなんて言ってたか?」

「聞いてないよー。傘持って来てないや。」

「どうせ、すぐ止むっしょ!」

教室内がざわざわしていた。

美波「まぁ、どうせすぐ止むし、気にすることないね。」

瑞波「うん…だといいんだけど…。」

昼休みが終わり、午後の授業も何事も無く終了した。

瑞波は外の様子が気になって覗いた。すると、一面銀世界が広がっていた。

瑞波「うっそー!めっちゃ雪積もってるんだけど!」

美波「うわ!マジじゃん!こんなに降るとは思わなかったー。傘持って来てないしー。」

瑞波「これは待ってても止みそうにないよ。今日は濡れる覚悟で帰るしかないね。」

美波「そうだね。でも、そんなことより、今日も瑞波は裸足じゃん?どうやって帰るの?」

瑞波「そうなんだよね。運動靴も持ってないし、誰かの靴を借りるわけにもいかないし…。うーん…困ったなぁ。」

美波「あ、そうだ。ウチ、体育の時使う運動靴持ってるから、それ貸すよ。」

瑞波「ホントに!?……でも、やっぱいいや。せっかく貸してくれるって言ってくれて申し訳ないけど。」

美波「なんでさ?何か借りたくない理由でもあるの?」

瑞波「いや、なんていうか、ここで靴履いたら甘えだなって思って。今更靴履くなんて、なんか許せないんだよね。」

美波「…でたー、瑞波の変な負けず嫌い。こうなると、瑞波は頑固だから絶対聞かないよなぁ。…」

美波「わかったよ。でも、途中でやっぱ履きたくなったーなんて言っても、靴持ってかないからね。」

瑞波「うん、大丈夫。」

美波「冷たすぎて、泣きたくなったって知らないからねー。」

瑞波「大丈夫だって!じゃ、帰ろう!」

そういって瑞波は、廊下に一歩裸足の右足を踏み出すと、凍てつくような冷たさを感じて思わず足を引っ込めた。

瑞波「…つめたっ!!朝より超冷たいじゃん!こんなに床って冷たくなることあるの?…」

美波「どうした?早く帰ろー。」

瑞波「う、うん。そうだね。」

瑞波は意を決して廊下に足を踏み出した。まるで刺すような冷たさを必死にこらえて一歩一歩、裸足で歩く。

校舎を抜けて、外に出る直前、

美波「瑞波ごめん!トイレ行きたくなっちゃったからちょっと待っててもらえる?すぐ戻ってくるからー!」

瑞波「わかったー!すぐ戻って来てよ!」

瑞波は床のあまりの冷たさにその場に座り込んだ。足の裏同士をこすって摩擦で足を温めたり、足に息を吹きかけて温めたりした。

瑞波「はあぁー、はあぁー。マジで冷たすぎてヤバい。これは真夏のアスファルトの方がまだマシだったかも…。」

ほどなくして、美波が戻って来た。

美波「おまたせー!…って、やっぱり冷たいんでしょ。今ならまだ間に合うよ?靴取りに行こうか?」

瑞波「なんのなんの!大丈夫!じゃ、いこっか!」

そう言いながらも内心は、これ以上の冷たい地面を想像して身震いしていた。