裸足フェチへ送る、裸足小説

裸足フェチである主が綴る裸足小説。

16.休み中の出来事

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空手部は夏休みの間も活動している。
瑞波は道着と着替えと水分、タオルをカバンに入れて、家を飛び出した。
瑞波「いってきまーす!」
今日はじっとしているだけで汗が噴き出す陽気だ。さすがの瑞波もこの熱さには堪えるようで、
瑞波「今日はマジで熱い!なんなのこの熱さ!!」
カンカンに照らされて熱されたアスファルトは、1秒と静止して立っていられないほどだった。裸足の瑞波の足の裏を容赦無く焼くアスファルト。瑞波は出来るだけ地面に足をつけないよう、つま先立ちに小走りで足早に学校へ向かう。
途中、長い信号では立っていることが出来ないため、尻をつき、足を上げたマヌケな格好で信号を待った。
何とか学校に着いた瑞波は、すかさず水道で足を冷やす。
瑞波「はぁー、冷たくて気持ちいい。」
しばらく足を冷やした後、そのままの足で武道場に向かった。
武道場に到着すると、ちょうど美波が靴と靴下を脱いで下駄箱に入れているところだった。
瑞波「美波ー!おはよっ!」
美波「瑞波!おはよー。って、今日も裸足で来たんだ…さすがに今日は熱かったんじゃない?」
瑞波「今日は特別にヤバかったよ。本当、学校に来るまでで一苦労だよ笑」
美波「もう…そこまでする事ないのに…。」
間も無くして、練習が始まった。
今日は基本の練習と、形を覚える練習だった。
「夏休み中の練習は午前中で終わりです!自主的に練習したい人は、自由に残って練習してかまいません!では、この場は解散します!押忍!」
「押忍!!」
瑞波と美波は、練習終わりにカラオケでも行こうかと約束をしていた。
美波「じゃあ、行こっか!」
瑞波「うん、行こ!!」
2人が武道場を後にしようとした時、美波が異変に気付く。
美波「…あれ?…おかしいな…。」
瑞波「美波〜、早く行こーよー。」
美波「うん!!今行くー!」
美波「…あれ…?確かにここに置いたはずだけど…。」
周りを見回せど見回せど、下駄箱に入れて置いたはずの美波の靴と靴下が無いのだ。
瑞波は待ち兼ねて美波の元に駆け寄る。
瑞波「美波〜?どうかした?」
美波「うん…それがね、下駄箱に置いておいたはずの靴が無いんだよね…。」
瑞波「マジ!?どんな靴?色とか特徴は?」
美波「普通の白い運動靴で、これといった特徴が無い靴なんだけど…。」
瑞波「うーん、困ったね。落し物で届いたりしてないかな?」
美波「とりあえず、見るだけ見てみるよ。」
瑞波と美波は、裸足のまま校舎の中へ入っていった。夏休みで人気の無い校舎の床はどこか埃っぽく、ザラっとした感触が2人の足の裏を伝わる。
美波「…うっ…ちょっと気持ち悪い…。」
瑞波「なんか、床ザラザラしてるね。ちょっと掃除しないとこうなっちゃうんだ。」
しばらく歩くと、落し物コーナーに到着した。ハンカチやキーホルダー、筆箱やシャーペンの落し物が見られた。しかし、そこに靴の落し物は入ってなかった。
美波「やっぱり無いか〜。どうしよう。」
瑞波「誰かが盗ってったとしか考えられないよね…。でも誰が?」
美波「部員の中にいるとは考えにくいし、検討も付かないな…。」
しばらくうなだれていたが、
美波「まあ、そんなに高い靴でもなかったし、今日は諦める事にするわ!」
瑞波「諦めるって、でもどうやって帰るの?」
美波「どうやってって、瑞波だって靴履いてないじゃん!同じだよ、同じっ」
瑞波「え!?いや、美波も裸足なのは嬉しいけど、さすがの今日はちょっとレベル違うっていうか、長いこと裸足生活してきた私でも悶絶レベルだよ!?」
美波「んー、ま、何とかなるっしょ!それより、付き合わせちゃってごめんね!カラオケする時間少なくなっちゃって。私は大丈夫だから、ね?」
瑞波「無理しないでね?もしあれだったら、途中で靴買ってもいいと思うし、ね?」
美波「今日1日のためだけに靴買うのなんてもったいないよ!大丈夫だから、さっ、早く行こ!」
そう言って、美波は校門に向けて、校舎内を小走りで走った。瑞波もそれに続く。
校舎から外に出る時、歩を止めた。
美波「…ゴクリ…」
一歩先は、雲ひとつない青空のてっぺんから、太陽が容赦無く照りつけてジリジリと熱くなったアスファルトだ。水をかけたらジューと音を立てて湯気が出そうだ。
美波「…よし、行こう。」
意を決して、最初の一歩を踏み出した刹那、猛烈な熱さが美波の足の裏を襲う。
美波「ちょ、ちょっとタンマ!」
思わず足を引っ込める。
美波「ちょっと想定外の熱さだった笑」
瑞波「本当に、大丈夫…?」
美波「大丈夫!ガマン、ガマン。」
改めて気持ちを固め、今度は一歩、二歩と歩き始めた。しかし、まともに歩けるはずは無く、つま先立ちで足を小刻みに上下したり、ジャンプしたりしている。
美波「カラオケ店まで急ごう!このままだと熱さで死んじゃう!」
瑞波「よし、急ごう!」
40℃に迫ろうかという猛暑。地表温度は60℃以上あろうかという環境の中、裸足の女子高生2人が小走りで走っている光景は、実に奇妙だ。すれ違う人みんなが、2人の足元に視線を落とす。しかし、2人はそんな事を気にしている場合では無かった。
美波「あつい!あっつい!!あつい!!!」
瑞波「さすがに今日は熱すぎる!!」
2人は熱いしか言葉を発せなくなっていた。それほどまでに、アスファルトは2人の足の裏を痛めつけていた。
信号待ちはまさに地獄だった。前にも後ろにも人がいるので、今朝の瑞波のように座るわけにもいかず、かかと立ちで小刻みに足をバタバタとさせて、熱さをしのぐしか無かった。
美波「…熱い…!早く信号変わって…!」
バタバタと裸足の足を動かす2人。
信号が青に変わると、2人はまた走り出した。
学校を出てから10分ほどで、カラオケ店に到着した。走り続けた疲労で息が上がっていた。あまりの地面の熱さに気がつかなかったが、カラオケ店のヒンヤリとした床に立っていると、足の裏が熱くヒリヒリとしていた。
足の裏を見てみると、一面真っ赤になっていた。
美波「さすがに、火傷はまぬかれないか。。」
しかし、瑞波の足の裏を見てみると、赤くはなっていたが、瑞波ほどにはなっていなかった。
瑞波「美波大丈夫?」
美波「うん、全然大丈夫!まずは、ちょっと休憩だね。」
そう言って毅然とした態度を取っていたが、実のところ、足の裏が刺すように熱く、ジンジンヒリヒリとしていた。今すぐにでも冷たい氷などで冷やしたい気分だったが、あまり瑞波に心配をかけたくなかったので我慢した。
その後はフリータイムで時間を忘れて歌い続けた。日が沈みかけ、辺りが夕暮れに包まれた頃、2人はカラオケ店を後にした。相変わらず、美波の足の裏はヒリヒリとしたままだった。
美波「今日は楽しかったよ!また行こうね、カラオケ!」
瑞波「だね!また行こ!」
美波「じゃあ、またね!」
瑞波「あれ?一緒に帰らないの?」
美波「ごめん!今日ちょっと寄らなきゃいけない所があって。」
瑞波「そうだったんだ、じゃあまた!」
美波「うん!」
2人はカラオケ店で別れた。日が沈みかけているとはいえ、地面はまだ熱を帯びていて熱い。
美波「…あちち…。まだこんなに熱いの!?昼間ほどではないけど、じっと立つのは無理だ…。…」
美波はつま先立ちに小走りで、足の裏の火傷がこれ以上酷くならないように目的地へと急いだ。
美波「イタっ!!!…っつ…。」
酒のビンが割れた欠片だろうか、美波はそれをつま先で思い切り踏みつけてしまった。
痛みにたまらずその場で座り込む。足の裏を見てみると、真っ赤に火照った足の裏から鮮血が流れていた。
美波「…今日はホントについてないなぁ…。」
傷口を洗いたかったが、近くに水道は無い。しょうがないので持っていたティッシュで血を拭い、新しいティッシュで傷口をおおい、テープで止めて応急処置をした。
美波「…しょうがない、これで行こう。…」
美波は立ち上がり、再びアスファルト地獄の中を裸足で小走りし始めた。
一歩一歩踏み出す度に走る痛みをこらえ、アスファルトの熱に耐え、トゲトゲした荒い地面に耐えながら、ようやく目的地に到着した。
美波「…やっと着いた…。買い出しっと…。」
美波の目的地はスーパーマーケットだった。食材が無くなってしまうので、買ってきてほしいと母に頼まれていたのだ。
店内は冷房が効き、タイルの床がヒンヤリと気持ちいい。
美波「…はぁ…気持ちいい…。」
美波は自分が裸足である事が、周囲からどんな目で見られているのか、気にする余地も無かった。
ペタペタと音を立てて歩き、食材をカートに入れていく。
隆輝「おっ!美波じゃん!おつかい頼まれたの?」
美波「あ、鈴木くん。そうなの、ご飯作る材料が無くなったから、買ってきてって。鈴木くんも?」
隆輝は、美波が密かに気になっている同じクラスの男子だ。
隆輝「そうなんだよー。っま、いつも親には世話になってるし、これくらいなんて事無いけどな。」
何気ない会話が、美波には嬉しかった。
隆輝「んじゃ、またな!」
美波「うん!またねー!」
隆輝と別れ、ふと我にかえる。
美波「…はっ…!そういえば、私、裸足じゃん…!!鈴木くんに気付かれてなかったのかな…。それとも、気付いてたけどあえて言わなかったのかも…。」
美波の耳が赤くなっていた。
一通り買い物を終えて外に出ると、日はすっかり落ちて暗くなっていた。
美波「…さすがにもう熱くはないね。でも、まだ熱が残ってる。すっかり日は落ちたっていうのに。」
美波はヒリヒリする足の裏から伝わってくる地面のゴツゴツに顔をしかめながら、傷ついた箇所をかばうように、ゆっくりと歩いて帰るのだった。
美波「ただいまー!買ってきたから、ここ置いておくよー!」
美波は家に帰るなり、買ってきた物をバサッと置くと、風呂場に直行した。
美波「イテテテ…。」
足の裏を見ると、真っ黒になっており、また、ほのかに赤くなっていた。火傷のせいだろう。
美波「…!!」
水が火傷した足にしみる。また厄介なことに、足の裏にこびりついた汚れはなかなか落ちない。仕方ないので、石鹸でひと洗いして、残った汚れは諦める事にした。
その後、足の裏には水ぶくれができ、痛みはしばらく消えなかった。
美波「…やっぱり、途中で靴買っておくんだった…。こんなに痛い思いするなんて…。それにしても、瑞波はすごいよね。こんなに熱い中でもいつも裸足だなんて。」
一方、瑞波はというと、
瑞波「…イテテ…。今日はさすがにキツかった…。」
瑞波も美波と同様に、足の裏を火傷していたようで、風呂場で足の裏を洗うのに苦戦を強いられていた。
瑞波「…今日はホントに熱かったなぁ。美波、大丈夫だったかな…。」
ある意味、2人にとって忘れられない1日となった。