19.新学期
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夏休みが終わり、後期がスタートした。残暑厳しい中、性懲りも無く瑞波は裸足のまま家を飛び出した。
瑞波「…熱いには熱いけど、ピークの時程では無くなったなぁ。でも、アツイ…。」
瑞波は熱い地面の上を裸足で歩く方法をマスターしていた。駆け足で出来るだけ地面と接地する時間を少なくし、信号待ちはかかとだけで立ち、地面との接地面積を少なくした。
瑞波「…あつつ…あっつ…」
今日も熱い地面に耐えながら学校に向かった。
瑞波「おはよー!」
詩織「おはよ!今日からまた始まるねー…」
美波「それなー…。ま、頑張ろっ。」
通常授業に戻り、いつも通りの学校生活が訪れた。
詩織「でもさ、2ヶ月後には文化祭だよ!」
美波「たしかに!でも、文化祭って何やるんだろ?出店とか、劇とか?」
瑞波「部活動の紹介があるって先輩から聞いたよ!」
美波「それって、空手部もあるの?」
瑞波「うん!だって部活の先輩に聞いたんだもん。」
美波「そうなんだー…。」
詩織「お!美波の空手が見れるのかー!これは動画に収めねば!」
美波「ちょっと!勘弁してー!」
詩織「へへん。これはまたとないチャンスだからね。しっかり収めないと。」
美波「もー…。」
瑞波「まあまあ、そう落ち込まないでよ…。」
文化祭のアクティビティとしては、焼きそばやフランクフルトなどといった定番の出店から、射的や輪投げなどのお祭り定番のゲーム系、劇やお化け屋敷などの出し物などがある。また、3学年は体育館で一クラスあたり30分程の劇を披露する。
学級委員「私たちのクラスが何をするのか決めたいと思います。候補は黒板に書いた通りです。まずは、出店かゲーム系か出し物系かを多数決で決めたいと思いますので、1人1回挙手をお願いします!」
「出店をやりたい人は挙手お願いします!」
15人の手が上がった。
「ありがとうございます。それでは、ゲーム系をやりたい人は挙手お願いします!」
5人の手が上がった。
「ありがとうございます。では、残った人は出し物系の票とさせてもらいます。」
残りの人数は15人だった。
「えーと、出店と出し物が同率票となりましたので、このまま先に進めます。出店は焼きそば、フランクフルト、ソフトクリーム、チョコバナナがあります。」
「出し物系はまだ決まっていませんが、お化け屋敷や劇などが考えられるかなと思います。他に何かありますか?」
〜静寂〜
「特に無さそうですかね!では、出し物系はこの2つでいきます。」
「以上、出店4つの出し物2つの6つから多数決を取りたいと思います!」